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開き直り

2018-02-21 Wed 03:50

 

モチベーションや行動力を上げるのはちょっとした開き直りなのかもしれない。

 

 

普段楽器を演奏をしない人と一緒に演奏してみて感じたんだが、彼らは緊張がほどけるととてもいい演奏をする。「はい、じゃあ頭から通しでやりましょう」と言うと、なんだかやらされてる感満載のつまらない演奏をするんだが、休憩中に「ヒップホップってこんな感じでしょ?」なんて会話があり、誰かがなんちゃってモノマネをし始めると、とてもいいノリが生まれて演奏が格段に良くなる。いやいや、やって欲しいのはまさにそういうことなんだよ、っていう。

 

 

国民性なのか分からないが、人に何かを伝える時にはちゃんと準備して、笑われないようにしなければならないという潜在意識があるのかもしれない。楽器だって、英語だって、プレゼンだってそうだ。ボク自身にも常にそういう気持ちは起こるし、そのせいで随分いろんなチャンスを逃したと感じている。

 

 

新しいことに挑戦したいとか、普段やらないことをやってみたいと思ったら、完璧を目指すのではなくて開き直って始めるべきだ。どんなに準備しても100点満点の結果が出ることなんてないし、その準備が完成するのは自分が想像しているよりずっと先になってしまうからだ。

 

 

なんちゃってヒップホップのモノマネで演奏が良くなったのは、イメージを膨らませてきっとこんな風にリズムを感じているんだろうということをやってみたからだ。そこには恥ずかしさと開き直りがあったと思う。そしてその先には、ああダンスミュージックなんだという実感があったはずだ。

 

 

彼らは最後に楽しかったと言った。それはボクにとって励みになる言葉だ。普段あまり音楽に興味がない人が、こういう体験を通じて楽器を演奏したりライブを見に行ったりするようになれば、もっと音楽が生活に身近なものになる。多くの人にとって今より楽しい毎日になるはずだ。

 

 

ボクにとってモチベーションが上がる瞬間は自分が思い切って行動を起こした時に、手を差し伸べてくれたり、興味を持ってくれる人がいることだ。残念ながら日本人より海外の人の方がそういう人は多い。だから海外は常に意識して活動していこうと思っている。

 

 

まだ確定ではないけど、アメリカでのツアーが実現しそうだ。それもこれも開き直りのおかげ。