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Seattle Vol.2

2019-08-17 Sat 04:40

 

 

タイラーは次の日も仕事なので、朝一緒に家を出る。昼過ぎまで適当に観光地を回ったところで途方に暮れた。

 

 

また夕方まで歩き回るのは辛い。だんだんと咳と鼻水が止まらなくなり、自分の中のリトルリューチに尋ねた。「お前いけるか?」と。すぐに「ムリ」という返事が返ってきたので、ホテルを探し始めた。

 

 

シアトルに限らずアメリカはホテルが高い。日本のビジネスホテルにあたるものがほとんどない。高級ホテルかホステル、あとはAirbnbだ。ちょうどその時いた場所の近くにホステルがあったので、すぐにそこを抑えた。さっさとチェックインをして寝たかった。

 

 

4人部屋の下のベッドでラッキーだった。上のベッドへのハシゴを昇る気力も残っていなかった。日中なので誰もいないだろうと思って、1人モード全開で咳をしたり鼻をかんだりして横になっていたら、実は真上のベッドに中国人が寝ていたようだ。物音を立てることもなく、トイレに立つ様子もない。コイツも具合悪いんじゃないかと思ったくらいだった。ボクはそのまま夜中までベッドで眠り、おそらく彼もそのまま寝ていたようだった。中国人と分かったのは、ボクが目を覚ました時に、枕元に彼の領収書が落ちていたからで、わざわざ起こすほどのことでもないのでそっとしておいた。

 

 

夜中に目が覚めて街歩きしてみようかと思ったが、咳が一向に治らないのでやめてまた寝た。こうして2日目は何もすることなく過ぎた。

 

 

スタバ1号店

 

アマゾンの本社がありamazon goの店舗もある

 

アマゾンスフィア

 

チフーリ・ガーデンアンドグラス

 

チフーリからのスペース・ニードル

 

 

つづく